カルメン幻想曲

世界で最も人気のあるオペラと言っても過言ではないビゼーの「カルメン」。その名旋律をフルートの華麗な技巧をちりばめてメドレーにしたのがこのカルメン幻想曲です。サラサーテが作曲したヴァイオリンのための「カルメン幻想曲」もあるのですが、こちらの曲も有名です。

曲の構成は、歌劇「カルメン」の中から「カルメン登場の音楽」 「カルメン、まだお前が好きだ」「運命の動機」「行ってきておくれ、セビリアの街へ」「ハバネラ」「ジプシーの歌」「闘牛士の歌」となっており、まさにオペラのハイライトをこの1曲で楽しめてしまいます。そして、作曲者のフランソワ・ボルヌはフルーティストであり、自身が改良した新しい方式のフルートのために書かれた作品でもあります。それゆえに、楽器自体の性能をアピールするためもあって、かなり技巧的で、華やかな曲に仕上がっています。

フルートの限界に挑戦!

もともとフルートとピアノのために作られた曲ですが、今回はオーケストラ伴奏で演奏します。非常に技巧的なソロが続くので、ただでさえピアノと合わせるのも難しい曲ですから、オーケストラと合わせるのはもっと大変!しかし、根気よく練習を続けてきました。本番はオケの伴奏はなるべくソロを邪魔しないようにしますので(笑)、ソリストの演奏を存分に楽しんでいただけたらと思います。

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